野菜の葉が白くなってきた…病気?虫?肥料が足りないの?
原因がわからないと、どう対処すればいいか迷ってしまいますよね。
実は葉が白くなる原因は大きく3つに分けられます。
症状の「見た目」の違いを知るだけで、原因を正確に見分けることができます。

トマトの葉が白い粉をふいたようになっています。病気でしょうか?



その症状はうどんこ病の可能性が高いです。早めに対処すれば回復しますよ。まずは症状を一緒に確認しましょう!
この記事でわかること:
- 葉が白くなる3つの原因の見分け方
- うどんこ病の症状・原因・具体的な対処法
- 害虫が原因の場合の確認ポイントと対策
- 肥料障害による葉の白化と改善方法
野菜の葉が白くなる3つの原因|まず症状の違いで見分けましょう
葉の白化には、うどんこ病(カビ)・害虫(ハダニ・コナジラミ)・肥料障害の3つが主な原因として挙げられます。
対処法がまったく異なるため、まず正確な原因を見極めることが大切です。
| 原因 | 白くなり方の特徴 | 確認ポイント | 対処の緊急度 |
|---|---|---|---|
| うどんこ病(カビ) | 白い粉をふいたように全体が白くなる | 拭くと粉が取れる。広がりが速い | 高い(早急に対処) |
| ハダニ | 葉表面に白〜黄色の小さな斑点が無数に出る | 葉裏に赤い小さな虫がいる | 高い(繁殖が速い) |
| コナジラミ | 葉全体が黄白色になる。すす病も出やすい | 揺らすと白い虫が飛び散る | 普通 |
| 肥料障害(過多・欠乏) | 葉脈は緑で葉肉だけ黄白色になる(クロロシス) | 虫や粉がない。徐々に進む | 普通(改善可能) |
うどんこ病|白い粉状の菌糸が広がるカビ病の見分け方と対策



葉の表面に白いふわふわした粉のようなものが…これは何ですか?



うどんこ病というカビ病です。早期なら重曹スプレーや市販の殺菌剤で対処できますよ。広がる前に行動しましょう!
うどんこ病は白い粉状の菌糸が葉の表面に広がるカビ病です。
高温乾燥条件で発生しやすく、梅雨明け後や秋の乾燥した時期に多発します。
キュウリ・カボチャ・トマト・イチゴなど多くの野菜に発生します。
最大の特徴は、白い部分を指でこすると粉が取れることです。
これが確認できれば、ほぼうどんこ病と判断できます。
感染した葉は光合成ができなくなり、放置すると株全体が弱って枯れてしまうため、発見したら早急に対処することが大切です。
| 対処法 | 方法 | 効果の目安 |
|---|---|---|
| 重曹スプレー | 重曹1g+水500mlを葉全体に散布 | 初期〜中期に有効 |
| 酢水スプレー | 酢10ml+水500mlで葉裏も含め散布 | 初期に有効。週1〜2回 |
| 市販の殺菌剤 | ベニカXファインスプレーなど | 中期〜進行期に有効 |
| 罹患葉の除去 | 白くなった葉を切り取って袋に入れて廃棄 | 感染拡大を防ぐ |
罹患した葉はコンポストに入れず、必ず袋に密閉して捨てましょう。
菌が広がるリスクを防ぐ意味で、この処分方法は絶対に守ることをおすすめします。
ハダニ|葉裏に潜む見えにくい微小害虫の見分け方
ハダニは体長0.3〜0.5mmほどの非常に小さなダニで、葉の裏側に寄生して植物の汁を吸います。
肉眼では見えにくいですが、葉表面に白い針で刺したような小さな斑点が無数に現れるのが特徴です。
重症になると葉全体が白〜灰白色になり、糸を張ることもあります。
確認する際は葉の裏面に白い紙を当ててから軽くはたいてみましょう。
赤や緑の小さな点が紙に落ちれば、ハダニが寄生しています。
乾燥した高温期(7〜9月)に特に多く発生するため、この時期は葉裏のチェックを怠らないようにしましょう。



葉が白っぽくなって、よく見ると糸が張っています。何の虫ですか?



ハダニの仕業です。葉裏に水をしっかり当てるように水やりするだけでも数を減らせますよ。乾燥を防ぐことが予防の鍵です
【関連記事】
ハダニだけでなく、アオムシやヨトウムシなど葉に穴を開ける害虫の種類と見分け方・対策をまとめました。害虫被害全般を把握したい方はこちらもどうぞ。
肥料障害(過多・欠乏)|虫でもカビでもなく栄養バランスの崩れ
葉脈が緑色のまま葉肉だけが黄白色になる症状をクロロシス(葉緑素欠乏)と呼びます。
これは虫でも病気でもなく、土の中の栄養バランスが崩れているサインです。
鉄分・マグネシウム・マンガンなどの微量元素が不足したとき、または肥料の与えすぎで根が傷んだときに発生します。
肥料の与えすぎが原因の場合は、しばらく水やりを多めにして肥料分を薄めましょう。
欠乏の場合は、欠乏している栄養素を補給する液体肥料を与えることで改善できます。
市販の「総合微量要素」入り液体肥料を活用するのもおすすめです。
白い葉を発生させないための予防と環境づくり
それぞれの原因に対する予防策を事前に取り入れることで、葉が白くなる問題を根本から防ぐことができます。
うどんこ病を防ぐ栽培環境整備の秘訣
うどんこ病は株と株の間隔を十分に空けることで予防効果が高まります。
密植状態だと風通しが悪くなり、湿度が保たれてカビが繁殖しやすくなります。
プランター栽培の場合は、1株を1つのプランターで育てることを基本にしましょう。
また、窒素肥料の過多もうどんこ病を誘発します。
新芽が柔らかく育ちすぎると菌が感染しやすくなるため、肥料の量は適切に管理することが予防の鍵となります。



毎年うどんこ病が出て困っています。予防策はありますか?



株間を広く取ることと、窒素肥料の与えすぎを避けることが特に効果的ですよ。重曹スプレーを週1回予防散布するのもおすすめです!
ハダニ・コナジラミを寄せ付けない水やりと管理の方法
ハダニは乾燥を好むため、葉の裏側まで水が当たるように水やりすることが最大の予防策です。
特に夏の乾燥期は葉水(葉への霧吹き)を朝晩行うだけで、ハダニの発生をぐっと抑えられます。
コナジラミには黄色の粘着トラップが効果的です。
コナジラミは黄色に引き寄せられる習性があるため、プランター付近に設置しておくと初期段階で捕獲できます。
防虫ネットも有効ですが、目合いは0.4mm以下の細かいものを選びましょう。
【関連記事】
うどんこ病など葉の病気が進むと、株が弱って花が咲いても実がつきにくくなります。着果不良の原因と対策をまとめた記事もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
- 葉が白くなっているのに虫も見当たらず、粉もありません。何が原因ですか?
-
肥料障害(特に微量元素の欠乏)の可能性が高いです。
葉脈が緑のまま葉肉だけが黄白色になっているなら、鉄分やマグネシウムの欠乏が考えられます。
総合微量要素入りの液体肥料を試してみてください。
- うどんこ病は人や他の植物にうつりますか?
-
うどんこ病は植物の種類ごとに菌が異なるため、人間にはうつりません。
ただし同じ科の野菜にはうつることがあります。
例えばキュウリのうどんこ病菌がカボチャに広がるケースがあります。
発症した株の近くにある同じ科の野菜は注意が必要です。
- 重曹スプレーはどのくらいの頻度で使えばいいですか?
-
予防目的なら週1回程度、発症後の対処なら3〜4日に1回の散布が目安です。
重曹は濃すぎると葉が傷むため、必ず1g(小さじ1/4程度)を500mlの水で薄めて使いましょう。
曇りの日か夕方に散布すると葉焼けを防げます。
- ハダニがついた葉は取り除いたほうがいいですか?
-
重症の葉(白さが葉全体に広がり、生気がない状態)は取り除いて処分するほうが回復が早まります。
初期段階であれば、葉の裏側に勢いよく水をかけてハダニを洗い流す方法が効果的です。
農薬はハダニ専用の殺ダニ剤を選びましょう。
- 肥料の与えすぎで葉が白くなった場合、肥料をやめればすぐに回復しますか?
-
肥料過多が原因なら、水やりを増やして肥料分を薄めることで徐々に回復していきます。
ただし根が深刻に傷んでいる場合は回復に2〜3週間かかることもあります。
新しい葉が正常な緑色で出てきたら回復のサインです。
まとめ
野菜の葉が白くなる原因は、「白い粉→うどんこ病」「斑点+葉裏に虫→ハダニ」「虫も粉もない→肥料障害」の3パターンで見分けられます。
この記事のポイント
- 白い粉状ならうどんこ病。重曹スプレーや殺菌剤で早めに対処
- 葉裏に小さな虫や糸があればハダニ。水やりで予防・洗い落とし
- 葉脈が緑で葉肉が白なら肥料障害。施肥量を見直す
- 風通しと適切な水やりが病気・害虫の予防に直結
まずは葉の状態をじっくり観察することから始めてみましょう。
原因を正確に見極めれば、きっと適切な対策が見つかります。